一流御曹司は若い婚約者よりも45歳の私を溺愛する
私はエプロンの紐をキュッと結び直した。

「よし、準備完了」

完璧な若さはもう持っていないけれど、今の私には私なりの積み重ねがある。

45歳の私として、今日という一日をどう咲かせるか。

そんなことを考えながら、私は開店の準備を整えていく。

誰かの期待に応えるためではなく、自分が自分で納得できる一日のために。

今日もまた、私の小さな花屋のドアを開ける時間がやってくる。

カウンターの上に並べた小さなブーケを、私は愛おしげに整えた。

「今日はお天気もいいし、たくさんの方に見てもらえるといいな」

指先が少し荒れているのは、毎日一生懸命花と向き合っている証拠だ。

それでも、こうして花を束ねている時だけは、自分も少しだけ綺麗でいられる気がする。
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