とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
その時ふと高校生の時のことを思い出し、愛梨は首を傾げた。
(そういえば津山くんって、プラネタリウムが大好きって言ってなかったっけ。だから大学も天文学を学ぶために留学したはず)
だが部屋の中には星関連のものが見当たらず、ほんの少し違和感を覚えた。
「そういえば津山くんって、大学は天文学を学ぶんだって言って留学してましたよね」
「あぁ、覚えてくれてたんだ。そうなんだよ、天文学漬けで、プラネタリウムも行きまくりで本当に楽しい四年だったんだけど、兄貴に『戻って仕事を手伝え』って言われちゃってさ」
楓介に兄がいることを初めて知り、興味が湧いてくる。
「津山くん、お兄さんがいるんですね。知りませんでした」
「あぁ、確かに二人で話す機会もなかったしね。四人で話す時は光一か尾原さんの話を聞いてることが多かった気がするし」
二人は友達の恋人の友達という、やや遠い場所にいたから、互いのことをほとんど知らないのだ。
「うちは男三兄弟で、兄が二人いるんだ。長男はアメリカで仕事をしててさ、奥さんもアメリカ人だから滅多にこっちには帰ってこなくて。次男は父の仕事をバリバリ手伝ってるけど、びっくりするくらいのマイホームパパで、いつでも家族のために休めるように仕事をこなしてるんだって」
そう話しながら笑う楓介を見て、愛梨の胸がトクンと高鳴る。
学生時代の彼は、同学年の男子よりも落ち着いていて、少し大人びて見えた。
しかし兄弟の話をする楓介はどこか幼くも見え、兄との良い関係性が伺えた。
「兄さんは仕事が生きがいみたいな人だったから、結婚とは縁がないと思ってたんだ。だからまさかあそこまで奥さんを溺愛する人だとは思っていなくて、いい意味で新たな一面を知った感じがしたよ」
「なんだかすごいお兄さんなんですね」
「うん、そうだね、色んな意味で尊敬してるよ。佐津川さんは? 兄弟はいる?」
突然話を振られたので、愛梨は驚いて体をぴくっと振るわせた。
「私は……妹が一人います。でもお互い実家を出てしまったので、あまり話す機会はなくて」
「あぁ、その感じわかるな。大人になると、それぞれが新しい生活環境になっていくから、昔みたいにはいかないよね」
どこか懐かしそうな表情で頷いてから、楓介はにこにこしながら頬杖をついてこちらを見てくる。
「俺たちって、お互いのことを何も知らないんだね。ってことは、お喋りの話題には何も困らないってことじゃない?」
「……といいますと……?」
愛梨が首を傾げると、楓介は彼女の空いたグラスにワインを注いだ。
(そういえば津山くんって、プラネタリウムが大好きって言ってなかったっけ。だから大学も天文学を学ぶために留学したはず)
だが部屋の中には星関連のものが見当たらず、ほんの少し違和感を覚えた。
「そういえば津山くんって、大学は天文学を学ぶんだって言って留学してましたよね」
「あぁ、覚えてくれてたんだ。そうなんだよ、天文学漬けで、プラネタリウムも行きまくりで本当に楽しい四年だったんだけど、兄貴に『戻って仕事を手伝え』って言われちゃってさ」
楓介に兄がいることを初めて知り、興味が湧いてくる。
「津山くん、お兄さんがいるんですね。知りませんでした」
「あぁ、確かに二人で話す機会もなかったしね。四人で話す時は光一か尾原さんの話を聞いてることが多かった気がするし」
二人は友達の恋人の友達という、やや遠い場所にいたから、互いのことをほとんど知らないのだ。
「うちは男三兄弟で、兄が二人いるんだ。長男はアメリカで仕事をしててさ、奥さんもアメリカ人だから滅多にこっちには帰ってこなくて。次男は父の仕事をバリバリ手伝ってるけど、びっくりするくらいのマイホームパパで、いつでも家族のために休めるように仕事をこなしてるんだって」
そう話しながら笑う楓介を見て、愛梨の胸がトクンと高鳴る。
学生時代の彼は、同学年の男子よりも落ち着いていて、少し大人びて見えた。
しかし兄弟の話をする楓介はどこか幼くも見え、兄との良い関係性が伺えた。
「兄さんは仕事が生きがいみたいな人だったから、結婚とは縁がないと思ってたんだ。だからまさかあそこまで奥さんを溺愛する人だとは思っていなくて、いい意味で新たな一面を知った感じがしたよ」
「なんだかすごいお兄さんなんですね」
「うん、そうだね、色んな意味で尊敬してるよ。佐津川さんは? 兄弟はいる?」
突然話を振られたので、愛梨は驚いて体をぴくっと振るわせた。
「私は……妹が一人います。でもお互い実家を出てしまったので、あまり話す機会はなくて」
「あぁ、その感じわかるな。大人になると、それぞれが新しい生活環境になっていくから、昔みたいにはいかないよね」
どこか懐かしそうな表情で頷いてから、楓介はにこにこしながら頬杖をついてこちらを見てくる。
「俺たちって、お互いのことを何も知らないんだね。ってことは、お喋りの話題には何も困らないってことじゃない?」
「……といいますと……?」
愛梨が首を傾げると、楓介は彼女の空いたグラスにワインを注いだ。