とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
 そこが寝室であることは、隣の部屋で飲んでいた時から気付いていた。

 真っ暗な部屋の中、ベッドに寝かされ、二人の体の重みの分だけマットレスが沈み込む。それでも包まれるような感覚に陥ったのは、きっといいマットレスだからだろう。

 彼の手がサイドテーブルのライトのスイッチに触れると、部屋の中はほんのりとした明りに照らされた。

 だがその明かりの中ではお互いの表情はわかっても、頬の色までは判別出来ない。

 彼は愛梨の額にキスをしてから、手に結んでいたバンダナをはずし、優しく微笑みかけた。

「体ガチガチに固まってる」
「……や、やっぱり少し怖いです……」
「前言撤回するならまだ間に合うけど、どうする?」

 この状況になったのは、愛梨が発した一言だった。それを今ならまだ取り消してもいいというのだ。

「それはやっぱり、津山くんはしたくないってことですか?」

 だが愛梨は泣きそうになりながら、首を左右に大きく振った。

「そ、そうじゃなくて、真面目な佐津川さんが、付き合ってもいない男に体を預けて後悔しないか心配になっただけ」
「それなら……今は何もかも考えたくないから……津山くんが嫌じゃなければしてほしいです……」

 愛梨が俯いてそう言うと、楓介は彼女に覆いかぶさり、困ったように笑う。

「これが嫌な男なんていないと思うけどなぁ」

 彼の指がブラウスのボタンをはずし、ブラジャーのカップを指でぐいっと下げたので、両方の胸が露わになった。

 恥ずかしくて心臓がありえない速さで打ち始める。

(こんなに恥ずかしいことをされてるのに、全然嫌じゃないのはどうしてだろう……)

 楓介は右の胸の先端を口に含み、舌で転がし始め、反対の胸の先端は彼の指に弄られていく。

「あっ……んっ……」

 体が小刻みに震えながら、今にも大きな声が出てしまいそうなのを堪えるように口を両手で押さえた。しかしその手を楓介に掴まれる。

「声は我慢しなくていいんだよ」
「で、でも……恥ずかしいし……」
「ダーメ。何も考えられないくらい、没入したいんでしょ? 思ったこと、全部口に出してごらん。きっとスッキリするよ」

 そう、この行為の目的は"愛梨がリラックスをすること"なのだ。

「ほら、もっと力を抜いてみて」

 とはいえ、初めてなのに力の入れ方も抜き方もわからず、とにかく大きく深呼吸をしてみる。すると先ほどよりはリラックス出来たように思えた。

 このまま何も考えられないくらいの快楽に堕ちて、今の感情を明日までひきずらず、そして翌朝には気持ちよく目覚められたらどんなに素敵だろう。

「嫌だったら言ってね」

 頷いたものの、それはないと確信できた。
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