とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
 体も頭も酒に酔っている。明らかに正常な判断ができるとは思えなかった。だからこそ普段は言えないようなことも言える気がした。

「前の彼とは、どこまでしたの?」
「……胸を触られて逃げ出しました」
「なるほど。ってことは、完全に初めてなんだね。じゃあゆっくり慣らしていくね。佐津川さんが気持ちよくならなきゃ意味ないんだから」

 楓介は舌なめずりをしながらにっこり微笑むと、再び愛梨の胸にしゃぶりついた。

 その時になって自分が胸に全く自信がなかったことを思い出し、不安で胸が苦しくなる。

「あのっ……私の胸、そんなに大きくないから……んっ……!」

 しかし愛梨の言葉なんて全く聞こえていないかのように、彼の舌が胸の先端を執拗に(ねぶ)り続けるので、愛梨は背中を反らせ、小刻みに体を震わせる。

 力なくぐったりとベッドに沈むと、楓介は愛梨の服を手際よく脱がせながら、ベッドの外に放り投げた。

「胸を舐められるのは嫌じゃない?」
「嫌じゃないです……」

 初めて付き合った人は、胸を触られただけで気持ち悪くて逃げ出した。今はもっとすごいことをされているにも関わらず、胸だけでこんなに気持ち良くなるなんて初めての経験だった。

 彼の指が愛梨の太腿の間の秘部を撫でながら、敏感な部分に指先で触れた瞬間、体がビクッと震えた。

「ここは女性が気持ちいい場所なんだって。どうかな……」

 指先が執拗に敏感な部分を弄り続けるので、小刻みな震えが止まらなくなる。

 そして秘部の中へゆっくりと指が挿入されていくと、その違和感から体がブルっと震えた。

「気持ち悪かったらやめるよ」

 少し痛みを感じ、瞳と口をギュッと閉ざしたのを感じ取った楓介が、指を動かすのを止める。

「あっ、ごめん。痛かった?」
「大丈夫です……。初めてだから仕方ないと思うし……」
「それでも痛かったことに変わりはないでしょ? それに佐津川さんがリラックスすることが目的なんだから。やっぱりやめておく?」

 愛梨は首を横に振り、「やめないでください……」と掠れる声で呟いた。

 彼の穏やかな口調を聞いているだけで、不思議と心と体が落ち着く。

(そういえば津山くんって、出会った時からこんな感じだったな……)

 祥子の恋人である光一から紹介された時も、高校生とは思えない落ち着いた姿に感心したのを覚えている。

 楓介は光一とは対照的なタイプに見えたので、なぜ二人が仲が良いのかわからなかったが、時間をかけて見守っているうちに、二人が互いにないものを補い合っているように感じた。

 誰とでも穏やかに接することが出来る楓介は、引っ込み思案な愛梨もまた違うタイプに思えたが、彼が作り出す空気感は愛梨の心に安らぎを与えてくれていた。
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