とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
6 解放された朝
 目を覚ました愛梨は、あまりの恥ずかしさから掛け布団の中に潜り込み、頭を抱えて縮こまった。

(私ったらなんてことをしちゃったのー!)

 酔っていたとはいえ、記憶はしっかり頭の中に残っている。

 彼に家で飲もうと誘われ、祥子のことで心にダメージを負っていた愛梨は、自分の中の悲しみと苦しさのことしか考えられず、のこのことついて来てしまったのだ。

 楓介に自分の気持ちを肯定してもらえ、慰められたことで、ずっと締め付けられていた心に安らぎを感じた──そこまでは良かった。

 彼の手の冷たさが心地よかったとはいえ、身を委ねてしまったのは、明らかにお酒の飲み過ぎによる失敗だろう。

(友達の恋人の友達である津山くんを、まるで性欲の捌け口みたいに使ってしまうだなんて、私ったら本当に最低な変態女だわ……)

 だがその後悔とは裏腹に、久しぶりに爆睡したことで気分はスッキリし、下半身に感じる鈍痛が、良い意味で体の力を抜いてくれた。

 目が覚めた時に、楓介がすでにベッドから出でいたことは助かった。でなければ、こうして一人で現状把握をすることが出来ず、きっととんでもなく取り乱してしまったに違いない。

(それにしても、どうやって顔を合わせればいいんだろう……。昨日のことを謝罪して……あぁ、土下座したほうがいいかしら)

 昨夜の楓介を思い出し、顔が真っ赤に染まる。

 初めてだと言った愛梨に、とことん優しくしてくれた。指遣いや唇の感触、一つになった時の感覚が蘇り、足をキュッと閉ざした。

(謝罪よりも感謝かもしれない……こんな私にあんなに優しくしてくれたんだもの……)

 不快感よりも気持ちよく、もう一度したいと思うほどに心が満たされている。

 その時だった。突然布団の外側から抱きしめられ、体が大きく飛び跳ねた。
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