とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
「良かった良かった! 今回はいつも以上に壁にぶち当たってる気がしてたから、すごく心配してたんだけど、そんな必要なかったね」
「いやもうダメだと思ってました。本当に良かったー」
「いやいや、最近の佐津川さん、なんかキレッキレでしたよ! 『絶対にこの案を通すぞ!』みたいな覇気が感じられて、俺もうドキドキでしたもん!」
すると荷物を片付けていた後輩の牧川修が、意気揚々と会話に入ってくる。
言葉も見た目も軽い印象の今時の青年だが、学生時代にスポーツをやっていたからか、努力と根性は誰にも負けないものがあった。
「えっ、そ、そうかな……」
「わかるー。なんか吹っ切れたというか、意欲が半端なかったよね。なんかいいことでもあった?」
修の言葉に乗っかってきた千歳に突っ込まれ、愛梨は苦笑した。
頭に浮かぶことといえば、楓介との再会しかなかったからだ。
あの日彼に話を聞いてもらったり、いろいろ甘やかしてもらえたことで、心の内がスッキリした。なにより、あのカップケーキと出会いは、愛梨の仕事への感覚を一段上げてもらえた気がした。
「まさか佐津川さん、宝くじに当たったとか⁉︎」
「おいおい、それじゃあ単純すぎるだろ」
「いやいや、意外と単純なことほど、大きな幸せだったりするんですよ!」
「へー、じゃあ牧川の幸せはなんなの?」
修はしばらく考えてから、何か思いついたのか、ニヤリと笑う。
「……ガチャで欲しかったものが一発で出た時ですかね」
一瞬時間が凍りつき、千歳が冷めた目つきで修を見下ろした。
「深い答えを期待した私がバカだったわ」
「そんなこと言わないでくださいよー!」
二人のやりとりを微笑ましく見守っていた愛梨も、ふと頭で単純な幸せについて考えてみる。
あれから一週間、寝る前には毎日楓介からメッセージが届くようになった。祥子とのメッセージや電話が止まっている今、彼とのやりとりで一日を締める日々が続いている。
内容はほんの些細なことで、今夜見える星についてだったり、食べて美味しかったものなど。
仕事の話だと愚痴になりやすく、なるべく避けたいと思っているのを知っているのか、他愛もない話で盛り上がる。それが愛梨には心地良かった。
「いやもうダメだと思ってました。本当に良かったー」
「いやいや、最近の佐津川さん、なんかキレッキレでしたよ! 『絶対にこの案を通すぞ!』みたいな覇気が感じられて、俺もうドキドキでしたもん!」
すると荷物を片付けていた後輩の牧川修が、意気揚々と会話に入ってくる。
言葉も見た目も軽い印象の今時の青年だが、学生時代にスポーツをやっていたからか、努力と根性は誰にも負けないものがあった。
「えっ、そ、そうかな……」
「わかるー。なんか吹っ切れたというか、意欲が半端なかったよね。なんかいいことでもあった?」
修の言葉に乗っかってきた千歳に突っ込まれ、愛梨は苦笑した。
頭に浮かぶことといえば、楓介との再会しかなかったからだ。
あの日彼に話を聞いてもらったり、いろいろ甘やかしてもらえたことで、心の内がスッキリした。なにより、あのカップケーキと出会いは、愛梨の仕事への感覚を一段上げてもらえた気がした。
「まさか佐津川さん、宝くじに当たったとか⁉︎」
「おいおい、それじゃあ単純すぎるだろ」
「いやいや、意外と単純なことほど、大きな幸せだったりするんですよ!」
「へー、じゃあ牧川の幸せはなんなの?」
修はしばらく考えてから、何か思いついたのか、ニヤリと笑う。
「……ガチャで欲しかったものが一発で出た時ですかね」
一瞬時間が凍りつき、千歳が冷めた目つきで修を見下ろした。
「深い答えを期待した私がバカだったわ」
「そんなこと言わないでくださいよー!」
二人のやりとりを微笑ましく見守っていた愛梨も、ふと頭で単純な幸せについて考えてみる。
あれから一週間、寝る前には毎日楓介からメッセージが届くようになった。祥子とのメッセージや電話が止まっている今、彼とのやりとりで一日を締める日々が続いている。
内容はほんの些細なことで、今夜見える星についてだったり、食べて美味しかったものなど。
仕事の話だと愚痴になりやすく、なるべく避けたいと思っているのを知っているのか、他愛もない話で盛り上がる。それが愛梨には心地良かった。