とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
「高校生の時って、よく四人でいたよねぇ」
祥子は懐かしげに目を伏せたが、愛梨は不思議そうに首を傾げる。
「私と津山くんは、友達の付き添いでそこにいるって感じだったと思うけど」
「えっ、そうなの? 私は四人で仲良しのつもりだったよ」
今度は祥子は不思議そうに呟いたが、当人との解釈のズレに、愛梨は苦笑する。
「今はどうかわからないけどさ、あの頃の愛梨と津山くんって、なんか雰囲気が似てるなぁって思ってたんだよね」
「似てる? 私と津山くんが?」
「うん。二人とも、静かに笑顔を浮かべて話を聞いてくれるから、ついたくさん喋っちゃうんだよね。あっ、ってことは、ずっと喋り続けてる私と光一も似たもの同士なのか」
「あはは。そう言われてみれば、そうかも」
よく言われる"陽キャ・隠キャ"の括りではなく、祥子と光一が"動"であれば、愛梨と楓介は"静"であるように思えた。
もしあの時、楓介と二人で過ごす時間があれば、祥子とは違った友情を育めたかもしれない。
(でも友達になるなら、今からでも遅くないよね)
すでに一度だけ体の関係を持ってしまったわけだが、翌朝の態度を見ていれば、そのことで関係が変わるようには思えなかった。
(ああいうことをするのが久しぶりとは言っていたけど、それは日本に帰って来てからのことで、海外にいる時は後腐れのない相手がたくさんいたのかも……)
楓介の優しい笑顔と柔らかな雰囲気を思い出すだけで、不思議と心が温かくなる。
「津山くん、仕事終わりに何回かお見舞いに来てくれたんだけど、なんか掴みどころがないっていうか……まぁ光一とは楽しそうにしているからいいんだけど」
そう言いながら、アイスコーヒーをゴクゴクと飲みながら口を尖らせた。
(確かにいろいろ唐突だけど、すごく場を読んで気を遣ってくれてる気がするけどなぁ。でも受け取り方も人それぞれだしね)
ここで楓介を擁護するようなことを言えば、祥子が二人のことに何か勘づくかもしれない。
(勘づくって何を? 別に楓介くんと仲良くしたって、悪いことではないのに……)
だが祥子には知られたくないと思う自分がいた。
光一がまだ入院中で、結婚式もどうなるかわからない。そんな状況で、楓介と仲良くなったと伝えることで、彼女がどう受け取るか想像がつかなかった。
祥子は窓の外に目をやり、「結婚式、出来るといいな……」と呟く。
その言葉を耳にした愛梨は、今は余計なことは言わない方がいいと思い、唇をぎゅっと噛み締めた。
祥子は懐かしげに目を伏せたが、愛梨は不思議そうに首を傾げる。
「私と津山くんは、友達の付き添いでそこにいるって感じだったと思うけど」
「えっ、そうなの? 私は四人で仲良しのつもりだったよ」
今度は祥子は不思議そうに呟いたが、当人との解釈のズレに、愛梨は苦笑する。
「今はどうかわからないけどさ、あの頃の愛梨と津山くんって、なんか雰囲気が似てるなぁって思ってたんだよね」
「似てる? 私と津山くんが?」
「うん。二人とも、静かに笑顔を浮かべて話を聞いてくれるから、ついたくさん喋っちゃうんだよね。あっ、ってことは、ずっと喋り続けてる私と光一も似たもの同士なのか」
「あはは。そう言われてみれば、そうかも」
よく言われる"陽キャ・隠キャ"の括りではなく、祥子と光一が"動"であれば、愛梨と楓介は"静"であるように思えた。
もしあの時、楓介と二人で過ごす時間があれば、祥子とは違った友情を育めたかもしれない。
(でも友達になるなら、今からでも遅くないよね)
すでに一度だけ体の関係を持ってしまったわけだが、翌朝の態度を見ていれば、そのことで関係が変わるようには思えなかった。
(ああいうことをするのが久しぶりとは言っていたけど、それは日本に帰って来てからのことで、海外にいる時は後腐れのない相手がたくさんいたのかも……)
楓介の優しい笑顔と柔らかな雰囲気を思い出すだけで、不思議と心が温かくなる。
「津山くん、仕事終わりに何回かお見舞いに来てくれたんだけど、なんか掴みどころがないっていうか……まぁ光一とは楽しそうにしているからいいんだけど」
そう言いながら、アイスコーヒーをゴクゴクと飲みながら口を尖らせた。
(確かにいろいろ唐突だけど、すごく場を読んで気を遣ってくれてる気がするけどなぁ。でも受け取り方も人それぞれだしね)
ここで楓介を擁護するようなことを言えば、祥子が二人のことに何か勘づくかもしれない。
(勘づくって何を? 別に楓介くんと仲良くしたって、悪いことではないのに……)
だが祥子には知られたくないと思う自分がいた。
光一がまだ入院中で、結婚式もどうなるかわからない。そんな状況で、楓介と仲良くなったと伝えることで、彼女がどう受け取るか想像がつかなかった。
祥子は窓の外に目をやり、「結婚式、出来るといいな……」と呟く。
その言葉を耳にした愛梨は、今は余計なことは言わない方がいいと思い、唇をぎゅっと噛み締めた。