とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
「それにしても、自分と背徳グルメが似てるって発想、なかなか浮かばないよね」
「そうかな? まぁ俺は昔から少し変わり者らしいから。星が見たいって留学しちゃうくらいだし」
「でもそれって、自分をしっかり持っているってことだから、すごいと思うな。ちょっと羨ましい」

 愛梨はたこ焼きを箸で二つにわける。中はまだ熱々で、すぐには食べられそうになかった。

(とはいえ、確かに楓介くんの言葉には不思議と心が動かされちゃうんだよね。私もこのたこ焼きみたいに、楓介に転がされてるのかな……)

 もしそうだとしても、嫌な気は全くしなかった。

「部屋着、用意してくれてありがとう。使わせてもらうね」
「どういたしまして」

 その時、袋の中に他にも何かが入っていることに気付く。中を覗き込んだ愛梨は、顔を真っ赤にして楓介を睨みつけた。

 しかし楓介はニコニコしながらたこ焼きを回し続けている。

「ほら、下着もあった方がいいかなぁって思って」
「わかるけど! な、なんでサイズを知ってるの⁉︎」
「あぁ、このあいだ洗濯するときに洗濯表示を調べたら、たまたまサイズが見えちゃったんだよね。あっ、決して変な意図はないから!」

 目を細めて楓介を見つめ、「まぁ、下着もないよりはあった方が助かるけどね」と呟いた。

「じゃあ今日もワインの飲み比べをしてみない?」
「あっ、たこ焼きには赤と白、どっちが合うか調べてみようよ」

 楓介の提案を喜んで受け入れた愛梨は、ワクワクした気分でワインセラーの扉を開ける。

「それに酔っても、俺が介抱するから安心して」

 眉間に皺を寄せた愛梨を見ながら、楓介は楽しそうに声を上げて笑った。
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