とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
* * * *
会議が終わり、どうやって自分の机に戻ってきたのか記憶にないほど、愛梨の頭は楓介のことでいっぱいだった。
専務である尋人の代わりとして、これから先も必ず顔を合わさなければいけない人なのに、どう向き合って話せばいいのかわからず、ただ混乱していた。
「専務、めちゃくちゃ出来る男! って感じでしたね! カッコいいなぁ!」
「確かに……。でも女性たちは弟の方に釘付けだったけどね」
千歳の言葉に、思わず体がビクッと反応してしまう。
「なんかタイプが違いますよね。弟さんの方は、穏やかで柔らかい感じで、親近感が湧くっていうか。あっ、なんか佐津川さんに空気が似てる気がする」
「えっ、そ、そうかな……。どちらもなんかすごい人だなぁとしか思わなかったよ」
「まぁどちらもモテ男だけど、専務は子持ちの愛妻家。狙うなら社長令息の独身男でしょ」
愛梨の体が硬直し、息が止まる。冷や汗と共に、動悸も激しくなってきた。
「まさか安住さんも狙ってたり⁉︎」
「そうなんですか⁉︎」
つい大声を出してしまった愛梨と修を、千歳は呆れた様子で見つめる。
「……なんでそうなるの。私はイケメンには興味がないから」
「じゃあどんな人がタイプなんですか?」
「そんなこと、軽々しく言うわけないでしょ。さっ、次回の集まりまでにメニュー案を出さなきゃいけないんだから、とっととやるよ!」
「了解でーす」
千歳が楓介を狙っていたわけではないとわかり、愛梨はホッと胸を撫で下ろした。
(あぁ、もうどうしていいかわからない……。楓介くんと高田くんの友情を壊したくなくて連絡を絶ったのに、もやもやとイライラが同時にやってくるこの感じ、どう対処すればいいの……)
愛梨が机に突っ伏したその時だった。
「失礼します」
背後から声が聞こえ、勢いよく振り返ると、そこには笑顔を浮かべた楓介が立っていた。
会議が終わり、どうやって自分の机に戻ってきたのか記憶にないほど、愛梨の頭は楓介のことでいっぱいだった。
専務である尋人の代わりとして、これから先も必ず顔を合わさなければいけない人なのに、どう向き合って話せばいいのかわからず、ただ混乱していた。
「専務、めちゃくちゃ出来る男! って感じでしたね! カッコいいなぁ!」
「確かに……。でも女性たちは弟の方に釘付けだったけどね」
千歳の言葉に、思わず体がビクッと反応してしまう。
「なんかタイプが違いますよね。弟さんの方は、穏やかで柔らかい感じで、親近感が湧くっていうか。あっ、なんか佐津川さんに空気が似てる気がする」
「えっ、そ、そうかな……。どちらもなんかすごい人だなぁとしか思わなかったよ」
「まぁどちらもモテ男だけど、専務は子持ちの愛妻家。狙うなら社長令息の独身男でしょ」
愛梨の体が硬直し、息が止まる。冷や汗と共に、動悸も激しくなってきた。
「まさか安住さんも狙ってたり⁉︎」
「そうなんですか⁉︎」
つい大声を出してしまった愛梨と修を、千歳は呆れた様子で見つめる。
「……なんでそうなるの。私はイケメンには興味がないから」
「じゃあどんな人がタイプなんですか?」
「そんなこと、軽々しく言うわけないでしょ。さっ、次回の集まりまでにメニュー案を出さなきゃいけないんだから、とっととやるよ!」
「了解でーす」
千歳が楓介を狙っていたわけではないとわかり、愛梨はホッと胸を撫で下ろした。
(あぁ、もうどうしていいかわからない……。楓介くんと高田くんの友情を壊したくなくて連絡を絶ったのに、もやもやとイライラが同時にやってくるこの感じ、どう対処すればいいの……)
愛梨が机に突っ伏したその時だった。
「失礼します」
背後から声が聞こえ、勢いよく振り返ると、そこには笑顔を浮かべた楓介が立っていた。