とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
「愛梨と話したかったんだ。ようやく二人きりになれた」
すると楓介は、愛梨が膝の上で握りしめていた拳を、上からそっと優しく包み込む。たったそれだけのことで、ドキドキが止まらなくなる
本当に周りに誰もいないかを確認してから、愛梨は小声で話し始めた。
「楓介くん、専務の弟だったんだね。びっくりしちゃった……」
「誰にも言ってなかったからね。高校生の時も秘密にしてたし、光一にも内緒にしてる。まぁ今回は、『詮索されるくらいなら言えばいい』っていう兄の言葉で話すことを決めたわけだけど」
「えっ、高田くんも知らないの?」
「言う必要ないかなって」
それを聞いて、愛梨は吹き出してしまった。光一も知らないことを愛梨が先に知ってしまったのだから、彼に申し訳ない気持ちになる。
「色眼鏡で見るんじゃなくて、そのままの俺を見て欲しかったんだ。だから愛梨にも黙っていたんだ。ごめんね」
自分だけが知らなくて落ち込んでいた気分も、スッと晴れていくのを感じる。
「ううん、大丈夫。でもびっくりした。私がここの社員だってこと、知ってたの?」
「いや、知らなかった。このチームに愛梨が入ることも知らなくて……。こんなに驚いたの、人生初かもしれない」
顔合わせでの反応を思い出せば、それが嘘ではないと実感出来た。
「兄がさ、家族でファミレスに行った時、愛梨たちが考案したパフェを食べて、奥さんと子どもが大喜びしたらしくてさ。それで今回のメンバーに入ってもらうことを決めたんだって。だから愛梨がいたとき、心臓がとびだすんじゃないかっていうくらい驚いたよ」
安心したように苦笑した楓介を前に、愛梨は自分の中の感情が再び燻り始めるのを感じる。
「でも……兄さんには感謝かな。こうして愛梨と話せる機会を作ってくれたわけだしね」
「専務は私たちが友達ってことを知ってるの?」
「何も話してない。だから本当に兄の直感による偶然」
「そうなんだ……」
二人の間に静かな時間が流れる。聞こえるのは息遣いのみ。だけど重なり合った手からは、徐々に熱くなる体温を感じた。
すると楓介は、愛梨が膝の上で握りしめていた拳を、上からそっと優しく包み込む。たったそれだけのことで、ドキドキが止まらなくなる
本当に周りに誰もいないかを確認してから、愛梨は小声で話し始めた。
「楓介くん、専務の弟だったんだね。びっくりしちゃった……」
「誰にも言ってなかったからね。高校生の時も秘密にしてたし、光一にも内緒にしてる。まぁ今回は、『詮索されるくらいなら言えばいい』っていう兄の言葉で話すことを決めたわけだけど」
「えっ、高田くんも知らないの?」
「言う必要ないかなって」
それを聞いて、愛梨は吹き出してしまった。光一も知らないことを愛梨が先に知ってしまったのだから、彼に申し訳ない気持ちになる。
「色眼鏡で見るんじゃなくて、そのままの俺を見て欲しかったんだ。だから愛梨にも黙っていたんだ。ごめんね」
自分だけが知らなくて落ち込んでいた気分も、スッと晴れていくのを感じる。
「ううん、大丈夫。でもびっくりした。私がここの社員だってこと、知ってたの?」
「いや、知らなかった。このチームに愛梨が入ることも知らなくて……。こんなに驚いたの、人生初かもしれない」
顔合わせでの反応を思い出せば、それが嘘ではないと実感出来た。
「兄がさ、家族でファミレスに行った時、愛梨たちが考案したパフェを食べて、奥さんと子どもが大喜びしたらしくてさ。それで今回のメンバーに入ってもらうことを決めたんだって。だから愛梨がいたとき、心臓がとびだすんじゃないかっていうくらい驚いたよ」
安心したように苦笑した楓介を前に、愛梨は自分の中の感情が再び燻り始めるのを感じる。
「でも……兄さんには感謝かな。こうして愛梨と話せる機会を作ってくれたわけだしね」
「専務は私たちが友達ってことを知ってるの?」
「何も話してない。だから本当に兄の直感による偶然」
「そうなんだ……」
二人の間に静かな時間が流れる。聞こえるのは息遣いのみ。だけど重なり合った手からは、徐々に熱くなる体温を感じた。