とろけてほどけて愛になる〜友達の恋人の友達は、私を癒して甘やかす〜
「……私は愛梨を追い詰めただけだったね」
確かにそうなのだが、一概に祥子を責めることも出来ない。
「そうじゃないとは言いきれないけど、辛いことがたくさん重なった時期で、運が悪かっただけなのかもしれないとも思う。でも……彼のおかげで今の私がいるの。本当に感謝してるの」
「愛梨を助けてくれた人なのにね、しかも光一の友達に、私、本当に酷いことを言っちゃった……ごめんなさい」
あの時は祥子も余裕がなく、正気ではなかった。それは愛梨にもよくわかる。
「もしあの時、ちゃんと話が出来ていれば、ここまでこじれなかったんじゃないかって思うの」
でもたったひとつの言動で、ここまで拗れてしまった。
「本当にごめんなさい……うっ……うっ……」
「私も祥ちゃんの辛さを全部わかってあげられるわけじゃないし。ただね、ただ巻き込まれただけの楓介くんが、あんなふうに言われて私も苦しかった。だから彼には謝って欲しいと思う」
今回一番伝えたかったことは、これだったのだと実感する。
「今度光一に頼んで、直接謝罪するよ」
「うん、ありがとう」
それから祥子はおずおずと顔を上げ、そう語りかけたが、愛梨は困ったような笑顔を作った。
「愛梨、今までみたいにまた仲良くしてくれる?」
一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではない。だが二人が積み重ねてきた友情は、そんな簡単に切ってしまえるほど細いものでもないのだ。
「……二人で会うのは難しいかもしれない。でも結婚式は、楓介くんと一緒に参列させてもらうよ」
祥子は新しい家庭が出来るし、これからは今まで通りとはいかないはず。互いに新しい生活が始まれば、友情のあり方や形も変わって当然だろう。
「わかった……もし津山くんが嫌でなければ、四人で会えたらいいね……」
「うん、そうだね」
愛梨自身も一人ならばこんな考えにはならなかっただろう。
(誰かが見ていてくれるのって、一人じゃないってこんなに心強いんだ──)
今まで耐えるのが当たり前だったが、これからは一人で全部を背負わなくてもいい。それがとても心地よく感じた。
その時スマートフォンが鳴り、楓介からのメッセージが届く。
『外で待ってるね』
たった一言なのに、安心感でいっぱいになる。
「じゃあそろそろ行くね。じゃあまたね」
「うん、またね」
次に繋がる挨拶が交わせたことで、ここに来る前とは比べ物にならないほどの晴れやかな気分になった。
確かにそうなのだが、一概に祥子を責めることも出来ない。
「そうじゃないとは言いきれないけど、辛いことがたくさん重なった時期で、運が悪かっただけなのかもしれないとも思う。でも……彼のおかげで今の私がいるの。本当に感謝してるの」
「愛梨を助けてくれた人なのにね、しかも光一の友達に、私、本当に酷いことを言っちゃった……ごめんなさい」
あの時は祥子も余裕がなく、正気ではなかった。それは愛梨にもよくわかる。
「もしあの時、ちゃんと話が出来ていれば、ここまでこじれなかったんじゃないかって思うの」
でもたったひとつの言動で、ここまで拗れてしまった。
「本当にごめんなさい……うっ……うっ……」
「私も祥ちゃんの辛さを全部わかってあげられるわけじゃないし。ただね、ただ巻き込まれただけの楓介くんが、あんなふうに言われて私も苦しかった。だから彼には謝って欲しいと思う」
今回一番伝えたかったことは、これだったのだと実感する。
「今度光一に頼んで、直接謝罪するよ」
「うん、ありがとう」
それから祥子はおずおずと顔を上げ、そう語りかけたが、愛梨は困ったような笑顔を作った。
「愛梨、今までみたいにまた仲良くしてくれる?」
一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではない。だが二人が積み重ねてきた友情は、そんな簡単に切ってしまえるほど細いものでもないのだ。
「……二人で会うのは難しいかもしれない。でも結婚式は、楓介くんと一緒に参列させてもらうよ」
祥子は新しい家庭が出来るし、これからは今まで通りとはいかないはず。互いに新しい生活が始まれば、友情のあり方や形も変わって当然だろう。
「わかった……もし津山くんが嫌でなければ、四人で会えたらいいね……」
「うん、そうだね」
愛梨自身も一人ならばこんな考えにはならなかっただろう。
(誰かが見ていてくれるのって、一人じゃないってこんなに心強いんだ──)
今まで耐えるのが当たり前だったが、これからは一人で全部を背負わなくてもいい。それがとても心地よく感じた。
その時スマートフォンが鳴り、楓介からのメッセージが届く。
『外で待ってるね』
たった一言なのに、安心感でいっぱいになる。
「じゃあそろそろ行くね。じゃあまたね」
「うん、またね」
次に繋がる挨拶が交わせたことで、ここに来る前とは比べ物にならないほどの晴れやかな気分になった。