ソング・ツインズ
まだぼーっとしている頭で挨拶すれば若菜ちゃんが柔らかそうなほっぺを膨らませて「早苗お姉ちゃん、起きるの遅いよー!」と文句を言った。
その姿が可愛くて朝から和んだ気持ちになる。
施設内には赤ちゃんから18歳までの子供たちが一緒に暮らしていて、小さな子たちのお世話は中学生になったわたしみたいな子たちがする。
高校生になればそれに加えて先生たちのお手伝いもあるから、忙しいのだ。
「若菜ちゃんは早起きだね。顔洗いに行こうか」
コックリと大きくうなづいた若菜ちゃんの手を握り締めて共同の洗面所へと向かう。
わたしが施設に来たのは若菜ちゃんよりももっと幼い頃、未就学のころだったらしい。
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