ソング・ツインズ
わたしと佳苗の声がかぶさる。
同時にメロディが溢れだし、重なって、深くなって、歌声が乗る。
何度も客席の若菜ちゃんと視線があった。
若菜ちゃんのキラキラとした大きな目。
それに、ひとりだけ泣いているお客さんも見つけた。
わたしたちは色々な感情に見守られながら歌をうたう。
それはきっと、世界ひとつしかないハーモニーだった。

☆☆☆

二日間に及ぶ文化祭は大盛況で終わった。
今日はバンドの打ち上げの日だ。
といってもわたしたちは中学生、教室のベランダでそれぞれ飲み物とお菓子を持ち寄って宴会もどきをしているだけだった。
「これからもツインボーカルでよろしくね」
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