桜花転生奇譚
「……いいですけど……」

みどりさんに促されて、私は玲さんに近づく。

「……その、なんだ。試験、合格おめでとう……それで、これを、と思ってな」

玲さんは、袋に入ったものを私に差し出した。私は、玲さんから袋を受け取る。その時、玲さんと指が当たってドキッとした。

「……ありがとう、ございます……開けてもいいですか?」

お礼を言ってから玲さんに尋ねてみると、玲さんは頷く。

袋を開けてみると、そこに入っていたのは、イヤリングタイプの可愛い耳飾りだった。

「……可愛い……」

「優月に合格祝いをって、皆で見に行ってな……」

「……ありがとうございます!」

私がもう一度お礼を言うと、玲さんは一言返事をするとどこかへと去っていく。

プレゼントか……嬉しいな。

ドキドキと胸が高鳴る。私の口角は、自然と上がっていた。
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