桜花転生奇譚
「魔石?」
「怪異が作り出す特殊な石で、怪異が持つ瘴気が凝縮して出来てるんだ。この石は、魔力を帯びているから魔力石とも言われている。個体によって、形や色は様々で……種類によっては、薬に使われたりなんかもする。全部の怪異が作り出すわけじゃないから、極めて希少な石なんだよね」
萌歌さんは、喜々爛々としている。
「……嬉しいな。研究が捗りそうだ!」
「あぁ、それから……ひかりちゃんからの伝言で、これの研究は程々にねって」
ひかりちゃんからの伝言を思い出して、私は萌歌さんに伝言を伝えた。
「……バレてたか……」
萌歌さんはそう言って、残念そうに肩を落とす。
「……優月さん、わざわざ届けに来てくれてありがとね」
肩を落としていた萌歌さんは、顔を上げると私にお礼を言った。
「いえいえ。私は、部屋に戻りますね」
私は萌歌さんにそう言って、研究所を出る。
……部屋に戻ったら、何をしよう。読書でもいいけど……そうだ、小説でも書こう。
私は最近になって、前世からの趣味である小説を書き始めた。前世では携帯で執筆していたけど、この世界に携帯はないから、手書きでの執筆だ。
ずっと筆が主流だったこの世界で、最近になって鉛筆が生まれ、それが主流になりつつあった。
硯石で墨汁を作らなくても、すぐに文字が書けるようになったことに、みどりさんが初めて鉛筆を買ってきたのを見た時に、ひかりちゃんと一緒に喜んだものだ。
「怪異が作り出す特殊な石で、怪異が持つ瘴気が凝縮して出来てるんだ。この石は、魔力を帯びているから魔力石とも言われている。個体によって、形や色は様々で……種類によっては、薬に使われたりなんかもする。全部の怪異が作り出すわけじゃないから、極めて希少な石なんだよね」
萌歌さんは、喜々爛々としている。
「……嬉しいな。研究が捗りそうだ!」
「あぁ、それから……ひかりちゃんからの伝言で、これの研究は程々にねって」
ひかりちゃんからの伝言を思い出して、私は萌歌さんに伝言を伝えた。
「……バレてたか……」
萌歌さんはそう言って、残念そうに肩を落とす。
「……優月さん、わざわざ届けに来てくれてありがとね」
肩を落としていた萌歌さんは、顔を上げると私にお礼を言った。
「いえいえ。私は、部屋に戻りますね」
私は萌歌さんにそう言って、研究所を出る。
……部屋に戻ったら、何をしよう。読書でもいいけど……そうだ、小説でも書こう。
私は最近になって、前世からの趣味である小説を書き始めた。前世では携帯で執筆していたけど、この世界に携帯はないから、手書きでの執筆だ。
ずっと筆が主流だったこの世界で、最近になって鉛筆が生まれ、それが主流になりつつあった。
硯石で墨汁を作らなくても、すぐに文字が書けるようになったことに、みどりさんが初めて鉛筆を買ってきたのを見た時に、ひかりちゃんと一緒に喜んだものだ。