腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
「朝から賑わってますね」
「そうだな」
夏休み期間中ということもあり、家族連れが多い印象だ。思い思いに撮影を楽しんでいたり、松島グルメを堪能したりする姿が目に映る。
「あ、牡蠣のカレーパン美味しそう。あっちのずんだ団子と笹かまも食べてみたいです」
松島海岸駅周辺には手軽に食べ歩きができる店が並んでいて、食べることが大好きな萌音のテンションはすごく高い。
「行きたい場所を巡ったら、食べ歩きを楽しもうか」
「そうですね」
そんな会話を交わしながら歩くこと五分あまり。
最初の目的地である渡月橋が見えてきた。
「ナオキとサヤもこの橋を渡ったんですね。そう考えると、なんだか感慨深いです」
雄島に続く朱色の渡月橋を渡りながら、萌音が感慨深げにあたりを見渡す。
もちろんナオキとサヤとは、萌音の推し恋愛漫画の中に登場するカップルの名前である。
「この橋を渡ったあとは、えっと……」
「福浦橋に行って、最後に透かし橋の順だ」
「さすが紫苑さん。すべて頭に入っていてすごいです」
萌音の好きな作品は何度も読み返し、完璧に頭にいれてきた。それに加え、松島の観光名所、グルメスポットもすべて予習済みだ。
すべては、萌音のこの笑顔のためである。
「渡月橋は悪縁を打ち切ってくれるんですよね。そのあとの福浦橋は渡ると良縁に恵まれて。それで最後の透かし橋は別名縁結び橋って呼ばれていて……この順番で渡ると縁起がいいってナオキが言っていましたね」
彼女の声が弾んでいる。
萌音的に言えば、聖地巡礼の旅というところだろう。
「そうだな」
夏休み期間中ということもあり、家族連れが多い印象だ。思い思いに撮影を楽しんでいたり、松島グルメを堪能したりする姿が目に映る。
「あ、牡蠣のカレーパン美味しそう。あっちのずんだ団子と笹かまも食べてみたいです」
松島海岸駅周辺には手軽に食べ歩きができる店が並んでいて、食べることが大好きな萌音のテンションはすごく高い。
「行きたい場所を巡ったら、食べ歩きを楽しもうか」
「そうですね」
そんな会話を交わしながら歩くこと五分あまり。
最初の目的地である渡月橋が見えてきた。
「ナオキとサヤもこの橋を渡ったんですね。そう考えると、なんだか感慨深いです」
雄島に続く朱色の渡月橋を渡りながら、萌音が感慨深げにあたりを見渡す。
もちろんナオキとサヤとは、萌音の推し恋愛漫画の中に登場するカップルの名前である。
「この橋を渡ったあとは、えっと……」
「福浦橋に行って、最後に透かし橋の順だ」
「さすが紫苑さん。すべて頭に入っていてすごいです」
萌音の好きな作品は何度も読み返し、完璧に頭にいれてきた。それに加え、松島の観光名所、グルメスポットもすべて予習済みだ。
すべては、萌音のこの笑顔のためである。
「渡月橋は悪縁を打ち切ってくれるんですよね。そのあとの福浦橋は渡ると良縁に恵まれて。それで最後の透かし橋は別名縁結び橋って呼ばれていて……この順番で渡ると縁起がいいってナオキが言っていましたね」
彼女の声が弾んでいる。
萌音的に言えば、聖地巡礼の旅というところだろう。