腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
「目を開けていいよ」
穏やかな声色に導かれ、瞼をゆっくりと開ける。
「わぁ……綺麗」
思いもしなかった光景が目の前に広がり、思わず感嘆の声を漏らした。
真っ赤な薔薇の花束を抱える紫苑さんがいて、ふんわりと口もとに笑みを浮かべながら私の前に跪いているではないか。
「萌音のことを心から愛してる。だから俺と結婚してほしい」
ふんわりと薔薇の甘い香りが漂う中、朗々とした声が耳に届いた。
……これって。
もしかして、プロポーズ?
とめどない歓喜に誘われ、自然と目の内が滲んでいく。
まさか自分の人生にこんなにも幸せな展開が待っているとは思いもしなかった。
「はい! 私でよかったら末永くお願いします」
高揚感を抱きながら、差し出された薔薇の花束を受け取る。
すると紫苑さんが立ち上がり、ジャケットのポケットからなにかを取り出した。
そのまま左手を取られ、キラキラと神々しく光るダイヤモンドの指輪が薬指にはめられていく。
こんな展開、ナオキとサヤにもあったっけ。
胸をキュンキュンさせながらそのシーンを読んだ記憶がある。
けれど、実際自分が体験してみるとその比ではない。
心が震えるほどに感動して、ポロポロと幸せな涙が零れて落ちていく。
「サイズ……どうして分かったですか?」
「萌音が寝ている間にこっそり図ったんだ」
あまりにサイズがジャストフィットなことに驚いて尋ねると、策士だなと思う回答が返ってきた。さす紫苑さんである。
「なんだか幸せすぎて夢を見ているみたいです」
薬指に光る指輪を眺めながらそうつぶやく。
これが夢だというならば一生覚めないでほしい。
「夢で終わらせてたまるか。こっちは心底萌音に惚れてるってのに」
次の瞬間には薔薇の花束ごと抱きしめられ、深く唇を奪われていた。
穏やかな声色に導かれ、瞼をゆっくりと開ける。
「わぁ……綺麗」
思いもしなかった光景が目の前に広がり、思わず感嘆の声を漏らした。
真っ赤な薔薇の花束を抱える紫苑さんがいて、ふんわりと口もとに笑みを浮かべながら私の前に跪いているではないか。
「萌音のことを心から愛してる。だから俺と結婚してほしい」
ふんわりと薔薇の甘い香りが漂う中、朗々とした声が耳に届いた。
……これって。
もしかして、プロポーズ?
とめどない歓喜に誘われ、自然と目の内が滲んでいく。
まさか自分の人生にこんなにも幸せな展開が待っているとは思いもしなかった。
「はい! 私でよかったら末永くお願いします」
高揚感を抱きながら、差し出された薔薇の花束を受け取る。
すると紫苑さんが立ち上がり、ジャケットのポケットからなにかを取り出した。
そのまま左手を取られ、キラキラと神々しく光るダイヤモンドの指輪が薬指にはめられていく。
こんな展開、ナオキとサヤにもあったっけ。
胸をキュンキュンさせながらそのシーンを読んだ記憶がある。
けれど、実際自分が体験してみるとその比ではない。
心が震えるほどに感動して、ポロポロと幸せな涙が零れて落ちていく。
「サイズ……どうして分かったですか?」
「萌音が寝ている間にこっそり図ったんだ」
あまりにサイズがジャストフィットなことに驚いて尋ねると、策士だなと思う回答が返ってきた。さす紫苑さんである。
「なんだか幸せすぎて夢を見ているみたいです」
薬指に光る指輪を眺めながらそうつぶやく。
これが夢だというならば一生覚めないでほしい。
「夢で終わらせてたまるか。こっちは心底萌音に惚れてるってのに」
次の瞬間には薔薇の花束ごと抱きしめられ、深く唇を奪われていた。