腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
まだ見ぬ未来に思いを馳せて
【まだ見ぬ未来に思いを馳せて】
部屋から見える中庭の紫陽花が一年で最も色濃くその身を染め、美しさを強調する。
紫苑さんと夫婦になって、早いもので十か月が過ぎようとしている。
梅雨の合間のよく晴れ上がったその日、私にとって人生の一大イベントが行われようとしていた。
「念願のジューンブライドだね」
新婦控え室に顔を出してくれた芽衣がニコリと微笑む。
【六月に結婚する花嫁は生涯幸せになれる】
そんな言い伝えを知ってからというもの、ひそかにジューンブライドに憧れていたのである。
紫苑さんにそれを伝えると、「じゃあ結婚式は六月にしよう」とすぐに了承してくれた。実に優しい旦那様である。
「なんかちょっと緊張してきたかも。私、変じゃない?」
悩みに悩んで決めたウエディングドレスは、Aラインのサテン生地のものである。シンプルでありながら、ツヤツヤとした光沢と張り感が肌を美しく魅せてくれ、エレガントな雰囲気を醸し出してくれている。アクセサリーも品よくパールでまとめてみたのだが。
挙式の時間が迫ってきて、急に自分のセンスに自信がなくなってきてしまった。
「全然変じゃない! むしろ綺麗すぎてうっとりしちゃうくらいだから自信を持って。鹿波さん、ますます萌音に惚れちゃうと思う」
芽衣が私の手を取り、大きく頷く。
親友に励まされると、心が落ち着くから不思議だ。
「やっぱり持つべきものは親友だね」
ニコリと微笑むと、芽衣が持参した紙袋をからなにかを取り出した。
部屋から見える中庭の紫陽花が一年で最も色濃くその身を染め、美しさを強調する。
紫苑さんと夫婦になって、早いもので十か月が過ぎようとしている。
梅雨の合間のよく晴れ上がったその日、私にとって人生の一大イベントが行われようとしていた。
「念願のジューンブライドだね」
新婦控え室に顔を出してくれた芽衣がニコリと微笑む。
【六月に結婚する花嫁は生涯幸せになれる】
そんな言い伝えを知ってからというもの、ひそかにジューンブライドに憧れていたのである。
紫苑さんにそれを伝えると、「じゃあ結婚式は六月にしよう」とすぐに了承してくれた。実に優しい旦那様である。
「なんかちょっと緊張してきたかも。私、変じゃない?」
悩みに悩んで決めたウエディングドレスは、Aラインのサテン生地のものである。シンプルでありながら、ツヤツヤとした光沢と張り感が肌を美しく魅せてくれ、エレガントな雰囲気を醸し出してくれている。アクセサリーも品よくパールでまとめてみたのだが。
挙式の時間が迫ってきて、急に自分のセンスに自信がなくなってきてしまった。
「全然変じゃない! むしろ綺麗すぎてうっとりしちゃうくらいだから自信を持って。鹿波さん、ますます萌音に惚れちゃうと思う」
芽衣が私の手を取り、大きく頷く。
親友に励まされると、心が落ち着くから不思議だ。
「やっぱり持つべきものは親友だね」
ニコリと微笑むと、芽衣が持参した紙袋をからなにかを取り出した。