腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
「芽衣ってば、泣かせないでよ」
 まだ挙式も始まっていないというのに、すでに号泣しそうな勢いである。
「だって、萌音が幸せそうなのがすごくうれしいんだもん」
 こんなふうに心から祝福してくれる友がいることを本当に幸せに思う。
 過去に婚約破棄を経験し落ち込んでいた時も誰よりも心配し、励ましてくれたのは芽衣だった。
 彼女がいなかったら、きっと私はあの暗闇から抜け出せずにいたかもしれない。
「私も芽衣の幸せを心から願ってる」
「私にも運命の人が現れるといいな。あ、そうだ! 鹿波さんのお友だちも来てるわけだから、ハイスぺ男子の宝庫だよね? まさに見つけるなら今日がベストじゃない?」
 にんまりと笑う芽衣。
 やはり彼女はちゃっかりしている。
「私もできる限りアシストするからね」
「ありがとう。めちゃめちゃ心強いよ。よーし、私も運命の人を見つけるぞ~!」
 珍しく乗り気な芽衣を見て、自然と頬が綻んだ。 
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