腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
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「ずっと眺めていたいくらいに綺麗だ」
「紫苑さん、さっきからそればっかり。そんなに見つめられたら恥ずかしいです」
 支度が整い新婦控え室に顔を出すと、美しい花嫁がいて俺はずっと破顔しっぱなしだ。
「綺麗なんだから何度だって言うよ」
 スタッフが退出し、ふたりきりになったところですぐに萌音を胸の中へと引き寄せた。
「紫苑さん、私と出会ってくれてありがとうございます。なんだか幸せ過ぎて夢を見ているみたいです」
 萌音がそっと俺の背中に手を回しながら、そうつぶやく。
 それを言うなら、俺だってそうだ。
 萌音が俺を選んでくれたことを心から幸せに思う。 
 ここからさらにふたりで未来に向かって行くのだと思うと、ぱっと心が色づいた。
「あの、紫苑さん……実は挙式前にどうしてもお伝えしておきたいことがありまして……」
 どこか緊張が感じられる声色だった。
 いったいなんの話だろうか。皆目見当がつかない。
 萌音が落ち着かない様子なので、もしかしたら悪い話なのではないかとも勘ぐってしまう。
「……うん。話ってなに?」
 動揺を悟られないように平静を装い、尋ねてみる。
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