腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
父は私の婚期が遅くなってしまったのは、許嫁を勝手に決めてしまった自分のせいだと気にしていて、事ある度にこうやって縁談話を持ち掛けてくるのだ。
それが分かっているので、避けていたのだが。やはり今日も今日とて、この展開は避けられないらしい。
「自分の相手くらい自分で見つけるよ」
「そんな悠長なことを言っている歳でもないだろう? もうじき三十歳だぞ? 子どもを産むとしたら、絶対に若い方がいい」
「そう言われても、好きでもない人と一緒にはなれないでしょ?」
誰か父の暴走を止めてくれ。
そう願いながら、腰を上げたそのときだった。
「お取込み中のところ、失礼いたします」
低くやわらかな声が耳に届いた。
どうやら父との言い争いがヒートしすぎて、彼が部屋を訪ねてきたことに気付かなかったらしい。
それが分かっているので、避けていたのだが。やはり今日も今日とて、この展開は避けられないらしい。
「自分の相手くらい自分で見つけるよ」
「そんな悠長なことを言っている歳でもないだろう? もうじき三十歳だぞ? 子どもを産むとしたら、絶対に若い方がいい」
「そう言われても、好きでもない人と一緒にはなれないでしょ?」
誰か父の暴走を止めてくれ。
そう願いながら、腰を上げたそのときだった。
「お取込み中のところ、失礼いたします」
低くやわらかな声が耳に届いた。
どうやら父との言い争いがヒートしすぎて、彼が部屋を訪ねてきたことに気付かなかったらしい。