腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
その蠱惑的なまなざしは、私の心の内をすべて見透かしているかのよう。
思わず目を泳がせてしまった。
「もしかして、ホテルで見てました?」
「な、なんのことですか?」
「パブリックスペースで小酒井先生と話している時、近くで萌音さんに似た人を見かけた気がするんですよね」
フッと笑う鹿波さんを見て、思わずごくりと息を呑む。
弁護士を生業にしている彼の前では、嘘も誤魔化しも効かないだろう。
こうなれば……はい、降参するしかないでしょう。
「……鹿波さんが仰る通りです。小酒井先生がなかなか戻ってこないので捜しに行ったら、おふたりのやり取りを盗み聞きしてしまう形になって。そしたらなんといいますか、鹿波さんが普段とは違う雰囲気だったので驚いたというか。それでおそらく不自然な態度になってしまったのかもしれません。本当にすみません」
テーブルに頭をこすりつける勢いで、兎にも角にも謝罪の言葉を述べてみる。
「そうか。だったら、もう取り繕う必要もないよな」
んんっ?
これはいったい何事?
次の瞬間、頭上からどこか楽しげな声が届き、おずおずと視線を戻す。
そこには不敵な笑みを浮かべる鹿波さんがいて、纏うオーラも口調もまったく違う。
このタイミングで、まさかのブラック鹿波さん降臨である。
思わず目を泳がせてしまった。
「もしかして、ホテルで見てました?」
「な、なんのことですか?」
「パブリックスペースで小酒井先生と話している時、近くで萌音さんに似た人を見かけた気がするんですよね」
フッと笑う鹿波さんを見て、思わずごくりと息を呑む。
弁護士を生業にしている彼の前では、嘘も誤魔化しも効かないだろう。
こうなれば……はい、降参するしかないでしょう。
「……鹿波さんが仰る通りです。小酒井先生がなかなか戻ってこないので捜しに行ったら、おふたりのやり取りを盗み聞きしてしまう形になって。そしたらなんといいますか、鹿波さんが普段とは違う雰囲気だったので驚いたというか。それでおそらく不自然な態度になってしまったのかもしれません。本当にすみません」
テーブルに頭をこすりつける勢いで、兎にも角にも謝罪の言葉を述べてみる。
「そうか。だったら、もう取り繕う必要もないよな」
んんっ?
これはいったい何事?
次の瞬間、頭上からどこか楽しげな声が届き、おずおずと視線を戻す。
そこには不敵な笑みを浮かべる鹿波さんがいて、纏うオーラも口調もまったく違う。
このタイミングで、まさかのブラック鹿波さん降臨である。