腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
そうして私が連れて来られたのは、会社を出て少し歩いたところにある和食屋さんだ。
わざわざ個室にしてくれたのは、話す内容が内容だからだろう。
ひとまず夕飯を食べながら話そうということになった。
頼んだ焼き魚定食が運ばれてきて、手を合わせて「いただきます」と言って箸をつけ始める。
全体的に素材の風味を生かした上品なお味でとても美味しいのだけれども、頭の中は「婚約者のフリをしてくれないか?」発言に支配されていて、食事を楽しむ余裕はまったくないのが残念だ。
「あの……さっき鹿波さんが仰っていた件についてなのですが、本気で言ってます? それとも、なにかの冗談とか?」
あまりに気になり過ぎて、しまいには自分から話を切り出す始末である。
鹿波さんが箸を箸置きに置き、こちらを真っ直ぐに見つめてくる。
この人はいったいどういうつもりなのだろうか。
ポーカーフェイスの様からは彼の感情が読み取れない。
わざわざ個室にしてくれたのは、話す内容が内容だからだろう。
ひとまず夕飯を食べながら話そうということになった。
頼んだ焼き魚定食が運ばれてきて、手を合わせて「いただきます」と言って箸をつけ始める。
全体的に素材の風味を生かした上品なお味でとても美味しいのだけれども、頭の中は「婚約者のフリをしてくれないか?」発言に支配されていて、食事を楽しむ余裕はまったくないのが残念だ。
「あの……さっき鹿波さんが仰っていた件についてなのですが、本気で言ってます? それとも、なにかの冗談とか?」
あまりに気になり過ぎて、しまいには自分から話を切り出す始末である。
鹿波さんが箸を箸置きに置き、こちらを真っ直ぐに見つめてくる。
この人はいったいどういうつもりなのだろうか。
ポーカーフェイスの様からは彼の感情が読み取れない。