腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
「絶対そうだよ。さっき手料理の話をしている時もすごくうれしそうだったし」
「え? 私そんな顔してた?」
「うん、してた」
芽衣がコクンコクンと何度も頷く。
紫苑さんの二面性に戸惑ったりはしたけれど、一緒にいると楽しくて心が安らぐ気がする。それに彼が私のすべてを受け止めてくれることがすごくうれしかった。
そうか。
私、紫苑さんのことが好きなんだ。
その感情を認めたら、急に霧が晴れたようにすっきりとした。
「萌音が前に進めてすごくうれしいよ。よかった、本当によかった」
しみじみそう言う芽衣の瞳は、わずかに潤んでいるように見える。
自分のことのように喜んでこんでくれたり、心配してくれたり。そんな心の優しい芽衣と出会えた私は、すごく幸せ者だと思う。
「前には進めたけど、紫苑さんは私に特別な感情はないと思……」
「いやいや、絶対脈ありでしょ! じゃなきゃ、わざわざ仕事先で関わっている社長の娘である萌音に手を出すわけがないよ。彼、敏腕弁護士なんでしょう? スマートに事を運びたいのなら、最初から職場とは別のところにいる後腐れのない女性に婚約者役を頼むはずよ。それをせずに萌音に話を持ち掛けたってことは、鹿波さんの方も気があるって証拠じゃない?」
「そうかな?」
そうであったら、こんなにうれしいことはないけれど。
「うん、絶対そう! だからこのまま突っ走りなさい!」
まるで姉のように諭す芽衣に両手を握られ、私は力強く頷いてみせた。
「え? 私そんな顔してた?」
「うん、してた」
芽衣がコクンコクンと何度も頷く。
紫苑さんの二面性に戸惑ったりはしたけれど、一緒にいると楽しくて心が安らぐ気がする。それに彼が私のすべてを受け止めてくれることがすごくうれしかった。
そうか。
私、紫苑さんのことが好きなんだ。
その感情を認めたら、急に霧が晴れたようにすっきりとした。
「萌音が前に進めてすごくうれしいよ。よかった、本当によかった」
しみじみそう言う芽衣の瞳は、わずかに潤んでいるように見える。
自分のことのように喜んでこんでくれたり、心配してくれたり。そんな心の優しい芽衣と出会えた私は、すごく幸せ者だと思う。
「前には進めたけど、紫苑さんは私に特別な感情はないと思……」
「いやいや、絶対脈ありでしょ! じゃなきゃ、わざわざ仕事先で関わっている社長の娘である萌音に手を出すわけがないよ。彼、敏腕弁護士なんでしょう? スマートに事を運びたいのなら、最初から職場とは別のところにいる後腐れのない女性に婚約者役を頼むはずよ。それをせずに萌音に話を持ち掛けたってことは、鹿波さんの方も気があるって証拠じゃない?」
「そうかな?」
そうであったら、こんなにうれしいことはないけれど。
「うん、絶対そう! だからこのまま突っ走りなさい!」
まるで姉のように諭す芽衣に両手を握られ、私は力強く頷いてみせた。