腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
「眠気が出にくいというのは、インペアード・パフォーマンスを防げるという意味で非常にいいですね」
 菅野先生がパンフレットの目を置きながら、何度も頷く。
「はい。眠気の自覚がないまま集中力が削がれる状態を防げるので、車の運転操作ミスや仕事の作業効率の低下を阻止できると考えています。また学生においても、勉学の妨げにならないと思われます。先生の病院では三、四十代の現役世代や小児の患者様の受診が多いとお聞きしたので、非常に相性がいいのではないかと」
「梓川さんはいつも患者さん目線でお話をしてくれますし、本当に勉強熱心ですね。新薬の件、前向きに検討させていただきます」
「ありがとうございます」
 菅野先生の反応は、まずまずといったところだろうか。
 私たちMRは患者さんと直接かかわることはないけれど、こんなふうに間接的に治療に貢献できるので、この仕事についてよかったと心から思う。
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