腹黒策士な弁護士が甘い王子様の仮面を被ってモブの私を誘惑してきます
その日、会社に戻ったのは十七時を過ぎた頃だった。
地下駐車場に営業車を停め、エレベーターに乗り自分の部署へ。そして、上司へ今日の営業報告を済ませた。その後、明日の営業先へのプレゼン資料をまとめてから帰路に着く。
今日の夕飯はなにを作ろうか。
そんなことを考えながらエレベーター乗り場の前でエレベーターの到着を待っていたところ、鞄の中のスマホが震えた。
「……お父さん、か」
画面には父の名前が表示されている。実家を出てひとり暮らしをしてから、就業後の時間を見計らうように頻繁に電話が掛かってくるのだ。
『次はいつ実家に顔を出すんだ?』とか、『仕事終わりに食事に行かないか?』とか、『萌音の顔が見られなくて寂しい』とか。
いわゆる親バカである。
最近はスルーを決め込んでいたが、あまりに無視しすぎるとマンションに来るかもしれない。もっと言えば、手っ取り早く部署に顔を出しにくるかも。
親子とはいえ、会社では社長と一社員という立場である。公私混同はさすがにやめてほしい。
ひとまず顔を見せたら、納得するだろうか。
エレベーターの階数字を改めて押し直す。そして、上階にある社長室へと向かうことにした。
地下駐車場に営業車を停め、エレベーターに乗り自分の部署へ。そして、上司へ今日の営業報告を済ませた。その後、明日の営業先へのプレゼン資料をまとめてから帰路に着く。
今日の夕飯はなにを作ろうか。
そんなことを考えながらエレベーター乗り場の前でエレベーターの到着を待っていたところ、鞄の中のスマホが震えた。
「……お父さん、か」
画面には父の名前が表示されている。実家を出てひとり暮らしをしてから、就業後の時間を見計らうように頻繁に電話が掛かってくるのだ。
『次はいつ実家に顔を出すんだ?』とか、『仕事終わりに食事に行かないか?』とか、『萌音の顔が見られなくて寂しい』とか。
いわゆる親バカである。
最近はスルーを決め込んでいたが、あまりに無視しすぎるとマンションに来るかもしれない。もっと言えば、手っ取り早く部署に顔を出しにくるかも。
親子とはいえ、会社では社長と一社員という立場である。公私混同はさすがにやめてほしい。
ひとまず顔を見せたら、納得するだろうか。
エレベーターの階数字を改めて押し直す。そして、上階にある社長室へと向かうことにした。