別れてくれない?浮気性彼氏くん。
父のゴツゴツした大きな拳が、頭上に降りかかってきた。


でも、この2人は、変な知識があって。


虐待を隠蔽(いんぺい)するために、腹部や、肉のない太ももの上部を狙って攻撃する、というもの。


それによって、並のことがない限り、虐待のことはバレないのだ。


筋肉だけでできた脳みそのどこにそんな考えが詰まっているのかは、未だ分かっていない。


おそらく母の入れ知恵だろうということは、検討はついている。


――ゴンッ!!


鈍器で頭を殴られたような音とともに、激しい痛みと衝撃が走る。


今日は珍しく、頭を殴られたんだ。


一応、頭も隠蔽しようと思えばできるんだけどね。


流石に、頭はきついや……


やばい、意識、飛びそう…


そんなことを考えているうちに、私は意識を母らの前であるというのに手放した―――。



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