お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 はる君はそんな鶴岡さんにこやかに応じた。


「お仕事でお疲れのところ、突然お声がけしてしまい、申し訳ありません。こちらこそ、本日はご準備いただき、ありがとうございました。このあと彼女と約束があり、御社に伺ったのですが……ちょうど出先へ向かわれる向坂社長とお会いしまして。こちらにいらっしゃると伺い、足を運ばせていただきました」


 …………困ったことに、彼がここにいる理由は、私の父が情報を流したせいだった。

 これを機に私たちの関係修復を期待していそうで背中がひんやりする。

 そもそも〝約束〟というのだって、取り付けたのははる君で、私は了承をした覚えはないのに。

 鶴岡さんが、記憶を巡らせるみたいに視線を宙に向けると「あーなるほど」と苦笑いしながら頷いて、口にした。


「なるほど、そういうことですか。さっき、直帰するかと聞いたら、迷っていた様子だったんですけど……大道寺CEOとの待ち合わせがあるからだったんですね」
「――っ!」


 鶴岡さんにさらりと、とんでもないことを暴露されてしまい、目を剥く。

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