お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 頭のどこかで突っ込みかけた、その瞬間。


「わっ……! ちょっと!」


 そのままお姫様抱っこのような形で持ち上げられ、視界がぐんと上がる。反射的にその肩にしがみついた。

 彼はそのままスタスタと歩き出し、リビングの奥の寝室へ向かい、ゆっくりとベッドに腰を下ろした。
 膝に乗せられたまま、私はまた彼と向かい合う。

 視線が絡み合い、はる君の視線にじわりと熱が灯るのを感じた。


「……ま、待ってくれるって、言ってなかったっけ……?」


 状況から彼の意図を悟って口を開く。

 たった今、間違いなく『ちゃんと待つよ』と言っていた。だから私は、返事を保留している間は、こういった雰囲気にはならないのだと解釈していたのだけれど……


「返事は待つよ。でももう〝待つだけはしない〟とも、言ったよね? これから会うたびに、俺がみのりにどれだけ魅力を感じてるのか全身で理解して、早く俺に堕ちてもらわないと、と思って?」


 子供みたいに可愛らしく小首をかしげて言っているけれども、中身はちっとも健全なものでは無い。

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