お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 それなのに、真剣な眼差しで私の勉強を見てくれているはる君を見つめているうちに、もう我慢が効かなくなってしまったのだった。

 ――やだ、どうしよう……

 我に返って私は、これまで築き上げて来たものが壊れることが怖くて、その場から逃げ出そうと思った。
 けれど、そんな私に、彼ははっきりと私たちの関係を変える言葉を口にしてくれたのだ。


『俺も、ずっとみのりのことが好きだった……俺の彼女になってくれる?』


 信じられない気持ちだったけれど、はる君の目はとても真剣で本心であることが伝わって来た。同じ気持ちだったことが嬉しくて嬉しくて涙が出そうだった。

 そこから私たちの交際は始まった。

 家族にも周囲にも特別伝えなかったが、おそらくみんな察していただろう。
 お互いのきょうだいたちにはしっかりバレていたようで、冷やかされながらも温かい目で見守られた。特に、はる君の姉の優梨ちゃんと、双子の弟の陸君には、顔を合わせるたびにからかわれたものだった。

< 13 / 339 >

この作品をシェア

pagetop