お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 ……もっとも、会うたびに甘やかされ、なし崩しに距離を詰められている現状までは話していないけれど。


「でも、さっきのミーティングの様子を見てたら、納得だけどね」
「え……?」


 里子が飲み終えたコーヒーのカップをテーブルに置いて、何を思い出したのかクスっと笑う。

 私は首を傾げた。


「CEOよ。いくら重視していても、うちとのブライダルイベントのミーティングに顔を出す暇なんてないだろうに、わざわざ来るんだもの」


 話の意図を察して、ぽっと頬が熱を持つ。

 今日は午後からついさっきまで、第二回目のブライダルイベントのコアチーム・ミーティングがうちの社の会議室であった。会場演出や導線確認も兼ねていたため、今回もオンラインではなく対面での実施だった。

 里子の言うとおり、はる君は少し遅れて会議室に現れ、当たり前の顔で席についた。

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