お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「まあ、いつもやるわけじゃないよ。今回のイベントは特に重役たちも力を入れているらしく、大道寺社長からの提案らしい。一度、顔合わせてしておいた方が、今後も仕事もしやすいだろう?」


 今回のイベントは、世界でも売り上げ上位を誇るシンガポールのグランツ・ハピネスのリニューアルオープンを記念した一大イベントだ。

 両社ともに力を入れており、模擬挙式に向けたモデルの起用やメディアとの連動もあることから、社外関係者の数が多い。士気を高める意味もあって、大道寺グループより決起会と言う名の顔合わせが提案されたのだった。

 場所は、都内の大道寺グループの運営する複合施設内の美しい日本庭園を一望できる高級日本料亭だ。格式ある和の大広間とドレスコード付きともあって、チーム内ではちょっとしたパーティーのような空気が漂っていた。

 私以外の女性社員たちはとても嬉しそうにしていたが――

 ドレスか……

 私は、考えるたびに何度もため息をこぼしている。


「まあ、顔合わせ自体はいいんだけどな」


 鶴岡さんはコーヒーを一口飲んでから、少しだけ声を潜めて続けた。

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