お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「俺がしたいだけだから、礼なんていらない。それと、決起会の日は、俺がみのりをうちまで迎えに行くから、よろしくね」


 はる君は私の頭を軽く撫でて、さらりとそう言う。


「えっ……!?」
「帰すつもりもないから」


 どうして仕事の話から、そんな流れになるのだろう。

 だけどはる君は念押すようにそう告げると「じゃあね」なんて爽やかに手を振って、エントランスの隅に立つ秘書のもとに向かってしまった。

 決起会はディナータイムに行われる予定だから、〝そのあと〟というのは、もちろん夜のことだというのはわかるけれど……

 私は複雑な気持ちを抱きながら、しばらく呆然と見送ってしまった。



 ◇◇◇




 その言葉の意味を考えるたび、妙に落ち着かない数日を過ごし――やがて決起会の日がやって来た。

 休日であるこの日は、朝からのんびり起きて、溜まっていた家事を片づけて過ごした。

 ドレスコードのある今日の装いは、パンツタイプのセットアップスーツドレスを選んだ。普段のビジネススーツよりも柔らかなシルエットで、裾へ向かってゆるやかに広がるワイドパンツが、上品で女性らしい印象を引き立ててくれる。
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