お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 いくら本社から私のマンションまでの距離が近いとはいえ、とても申し訳ない気持ちになった。もちろん、会いたいと言ってもらえるのは嬉しいけれど、まだ覚悟のない私には戸惑いも覚えるのは事実で……

 私のそんな戸惑いを感じ取ったのだろう。

 赤信号で車が止まったタイミングで、はる君は、空気を和らげるようにさらりと話題を変えた。


「――ところで、衣装はドレスにはしなかったんだね? もちろん、そのセットアップドレスもみのりに似合っていて可愛いけど」


 女性の正装といえば、華やかなドレスを思い浮かべる人は多い。きっとはる君も、そんなイメージから少し意外に思ったのだろう。それでも、似合っていると褒めてくれるはる君は、さすがだ。胸がくすぐったくなりながら、私は正直に答えた。


「……えっと、ドレスが、ちょっと苦手で」
「苦手?」


 不思議そうに首を傾げるはる君に、私は思い切って打ち明けることにした。もう彼は、私の悩みを知っているのだから。


「この前も話したと思うけど、私、ドレスみたいに体のラインが出るものは……どうしても落ち着かなくて」


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