お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「はじめまして。企画プロモーション部の、向坂みのりと申します」
「なるほど、なるほど。モデルのピックアップの進行をしているのは、向崎さん、あなたですか」
強調するように名乗ったものの、統括部長にはまるで届いていないようだった。差し出した名刺にもほとんど目を通さないまま、彼は鼻で笑うようにスーツのポケットへしまい込む。そのうえ、品定めでもするみたいに、私の姿を上から下までゆっくり視線でなぞってきた。
いや、だから、向坂ですけど……
訂正したい気持ちが喉元まで込み上げたが、私はぐっと飲み込む。わざと間違えているのか、本当に興味がないのかはわからない。けれど、どちらにしても、あまり気分のいいものではなかった。
それに、その視線にはどこか粘つくような嫌なものがあって、肌がぞわりと粟立つ。まるで値踏みでもされているようで、思わず身構えてしまった。
「……なかなか、ご希望にそうご提案ができず申し訳ないです」
私としては大道寺側からの要望通り、ブランドやドレスを重視し適切な人選をしているのだが、どうしても目の前の統括部長の意見とは噛み合わない。
「なるほど、なるほど。モデルのピックアップの進行をしているのは、向崎さん、あなたですか」
強調するように名乗ったものの、統括部長にはまるで届いていないようだった。差し出した名刺にもほとんど目を通さないまま、彼は鼻で笑うようにスーツのポケットへしまい込む。そのうえ、品定めでもするみたいに、私の姿を上から下までゆっくり視線でなぞってきた。
いや、だから、向坂ですけど……
訂正したい気持ちが喉元まで込み上げたが、私はぐっと飲み込む。わざと間違えているのか、本当に興味がないのかはわからない。けれど、どちらにしても、あまり気分のいいものではなかった。
それに、その視線にはどこか粘つくような嫌なものがあって、肌がぞわりと粟立つ。まるで値踏みでもされているようで、思わず身構えてしまった。
「……なかなか、ご希望にそうご提案ができず申し訳ないです」
私としては大道寺側からの要望通り、ブランドやドレスを重視し適切な人選をしているのだが、どうしても目の前の統括部長の意見とは噛み合わない。