お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「あなたは色っぽいとは正反対だもんね? 向崎さん綺麗だけど、やっぱりグラマーで可愛い女性憧れるでしょう? だからって、自分の私情を選定に持ち込むのは良くないよ」


 統括部長の言葉があまりにも苦しすぎて、言葉が喉の奥で凍りついてしまう。

 私の嫉妬心のせいで、自分の要望が通らないと言いたいようだ。

 みんなが少しでも納得のいくように、意見を擦り合わせられたらと考えていたのに……その言葉は、悪意を持って、私の心を正確に突き刺してきた。怒りや悲しみがこみあげるけれど、それ以上に胸の奥を締めつけるような苦さが胸に広がっていく。


「統括部長、お言葉ですが――」


 鶴岡さんが険しい表情で一歩前に出た、そのときだった。


「――何やら、気になることを話していますね」


 低く、よく通る声が背後から静かに落ちた。

 この声……

 振り返ると、いつの間に来ていたのか、男性秘書を伴ったはる君が後方に立っていた。

 統括部長は一瞬びくりと肩を震わせたが、すぐに笑顔で媚びるような声を上げる。


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