お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「お、おお~~! 大道寺CEO。そんなところにおられましたか! いや~ついつい、ブライダルイベントのモデルの話となり、白熱していまいましたよ~! なんとまだモデルの方が決まっていないと言うのですから。困ったものです! 私のほうから、一刻も早く進めるようにと助言しておきましたので、CEOはご心配なく――」


 まるで、私が仕事を滞らせているかのような言い方で、唇の奥で悔しさが広がるが、私がずっと隠してきた痛みを、あんなふうに笑われたことのほうが苦しかった。
 言い返したいのに喉の奥が詰まって声にならない。視線の端で、鶴岡さんも険しく眉を寄せていた。

 統括部長はついさっきまでの横柄な態度が嘘のように、へらへらと笑いながら、はる君にすり寄る。対するはる君は、グラスを片手に穏やかに微笑んだまま、静かにこちらへ歩いてきた。壇上で挨拶していたときと同じ穏やかな表情のままだが、その瞳の奥はちっとも笑っていない。

 はる君は私を庇うように隣へ並ぶと、統括部長をまっすぐ見据える。


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