お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
遮るように落ちてきた声は、困ったようでいて、どこまでも優しかった。
息が詰まりそうなほど強い腕の中で、私はなんとか顔を上げる。
はる君は静かに息を吐き、それから今にも泣いてしまいそうな顔で、はっきり口にした。
「統括部長のしたことが、社内コンプライアンス的にも看過できないのは誰が見ても本当だし……何より、俺に一番大事なものを、貶められたんだ。黙っていられるわけないでしょう?」
力の入った真剣な言葉が続き、胸がどくんと跳ねた。
一番大事なもの――
「はる君……」
思わず名前を呼ぶと、腕に力を籠められ、また彼の胸の中に閉じ込められた。
「庇ったとか、守ったとか、そういうみのりのために動いたんじゃなくて……俺が俺の大事なものを守りたいから動いただけ。だから、お礼なんていらないの」
背中に回された手に力がこもり、苦しいほど強く抱きしめられる。 数秒して、ようやく少しだけ身体が離れたと思った次の瞬間。
「――んっ!」
私の顔を覗きこんできた彼に、素早く唇を奪われた。
「わかった?」
すぐに唇は離れ、真面目な顔で尋ねられる。