お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 まだ一部では施設では工事が続いているようだが、白を基調とした建物は、南国の強い日差しを受けて静かにきらめいていた。

 すでに現地スタッフが集まっており、私たちは挨拶を交わすとすぐに下見と打ち合わせを始めた。

 イベントは三日間行われることになっている。

 初日はVIPや関係者向けの内覧会兼ねた模擬挙式か開催し、二日目と三日目は一般客に向けた、体験型ブライダルフェアが予定されている。いずれもシンガポール・ナイト・フェスティバルの集客力に合わせているため、大勢の集客を見込んでいる。

 準備の中心にいる私たち企画プロモーション部は、最後まで気を抜くことはできない。主にイベント構成とモデル演出の管理を担当していた私は、現地スタッフと細かな調整をおこなう役割を任されていた。



 ◇◇◇


「今日はここまでだな……みんな、お疲れ」


 鶴岡さんがタブレットを閉じながら言った。

 初日は下見と顔合わせを兼ねた軽い打ち合わせであっという間に時間が過ぎ、チャペルの外へ出るころには、空はすでにオレンジ色へ染まっていた。
 
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