お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「ここまでは運ばせたしな? ……CEOとも、付き合ってるわけではないんだよな……?」


 どうしてそこで、はる君の話に……? 私がここまで荷物を運んだのも、自分が補佐で、この先にある自分の部屋へ向かうついでだったからだ。不思議に思いながらも、私は小さく首を振った。


「えっと、まだ、そういうわけでは……。そもそも荷物も、部屋が近いから気にしなくて――」


 そこまで言って、はたっと我に返る。
 やだ……今の何!? 〝まだ〟って、まるでこれから付き合う予定があるみたいな言い方だ。できることなら、そうなれたらいいなとは思っているけれど……でも、だからって――

 みるみる顔が熱くなる。
 以前、鶴岡さんに付き合っているのかと聞かれたときは、再会したばかりで戸惑っていて全力で否定した。それなのに今度は、自分から期待しているみたいな言い方をしてしまった気がする。

 一方で、そんな私の動揺など知る由もない鶴岡さんは、目に見えてほっとしたように肩の力を抜いていた。


「そっか。ならよかった!」


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