お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
人のいい鶴岡さんは、昔から言葉を額面どおりに受け取るタイプだ。どうやら今のやり取りも、そのまま信じたらしい。
「出張先でひとり飯も味気ないだろ? せっかくだし、美味い店くらい案内させてくれよ。……話したいこともあるし」
苦笑しながら頭を掻く姿はいつもどおりなのに、どこかタイミングを窺うような空気がある。
食事なんて、前はみんなでよく行っていたのに、何か大事な話でもあるのかな……? それとも、はる君とのことを気にして確認してくれたのだろうか。確かに、恋人がいる女性を男性が食事に誘うのは、気を遣う場面なのかもしれない。でも、鶴岡さんは昔からお世話になっている上司だし、はる君もそのことは知っている。その辺りは、問題ないだろう。
「それなら――」
「――あー、いたいた! みのりちゃん~!」
快諾しかけたそのときだった。
私の声を掻き消すように、聞き覚えのある声が背後から飛んできた。
声に驚いた私と鶴岡さんの肩が、びくん! と跳ねる。けれども私はその時点で気づいてしまった。
〝彼〟にとても似つつも僅かにトーンの高い陽気な声……
「出張先でひとり飯も味気ないだろ? せっかくだし、美味い店くらい案内させてくれよ。……話したいこともあるし」
苦笑しながら頭を掻く姿はいつもどおりなのに、どこかタイミングを窺うような空気がある。
食事なんて、前はみんなでよく行っていたのに、何か大事な話でもあるのかな……? それとも、はる君とのことを気にして確認してくれたのだろうか。確かに、恋人がいる女性を男性が食事に誘うのは、気を遣う場面なのかもしれない。でも、鶴岡さんは昔からお世話になっている上司だし、はる君もそのことは知っている。その辺りは、問題ないだろう。
「それなら――」
「――あー、いたいた! みのりちゃん~!」
快諾しかけたそのときだった。
私の声を掻き消すように、聞き覚えのある声が背後から飛んできた。
声に驚いた私と鶴岡さんの肩が、びくん! と跳ねる。けれども私はその時点で気づいてしまった。
〝彼〟にとても似つつも僅かにトーンの高い陽気な声……