お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 私だけを見つめ、まっすぐ囁かれる愛の言葉。はる君の気持ちは、くすぐったくなるくらいストレートで、もう疑う余地がないほどに確かな気持ちが流れ込んでくる。たまにどうしていいのか分からなくなるくらいだ。

 だから……私も、ちゃんと次に会ったら彼に伝えたい。

 はる君が、大好きだって。これからも、ずっと一緒にいたいんだって。

 そう心で唱えたとき、バッグの中で、スマートフォンが小さく震えていることに気づいた。

 電話……?


 陸君に断りを入れ、スマートフォンを手に取る。スクリーンには、鶴岡さんの名前が表示されていた。


「鶴岡さん……?」


 思わず名前を口にしてしまう。なんだか異様に胸騒ぎがした。鶴岡さんの性格なら、陸君と食事をしているこの状況で電話を掛けてくるなんてしないだろうから。陸君もそう感じたのだろう。


「緊急事態かもしれない。ここで話していいよ」


 出るように促してくれて、私はお言葉に甘えて鶴岡さんの電話をその場で受けることにした。
 夜のテラス席には、少し離れた席にカップルが見えるだけで、ここなら電話に出ても問題なさそうだ。


「はい、向坂です」
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