お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
『――向坂さんは、あまりお母様たちには似ていらっしゃらないのね?』

『悠さんや陸さんのお隣にいても、社長令嬢というより、お付きの人みたい』

『向坂さん綺麗だけど、やっぱりグラマーで可愛い女性って憧れるでしょう?』


 学生時代に浴びた言葉と、決起会で統括部長に向けられた視線が、嫌でも脳裏を過る。

 わかっている。学生時代のことは、よくある嫉妬心によるものだと思うし、統括部長の言葉だってただの個人的な好みだ。ドレスにも言及していたが、求められているものでは無かった。

 はる君がしっかり言い返してくれたくれたことも、ちゃんと覚えているし救われた。

 でも――

 はる君が好きで、自信を持って隣に立ちたいって言ったのに矛盾しているかもしれないけれど、長年染みついた劣等感のようなものは簡単には消えてくれなかった。

 はる君と一緒にいるようになってから、少しだけ前を向けるようになった気がしていた。こうして陸君から適任だと言ってもらえたのも、素直に嬉しい。

 それでも……いきなり覚悟を決められるほど、まだ自信を持って人前に立てるほどの勇気は持てない。

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