お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 はる君も同じような気持ちだったら嬉しいなあ……なんて思って視線を上げたら、彼は何故か幻想的なランタンではなく、私のことを食い入るように見つめていた。

 あれ……?


「綺麗だね」


 にっこり笑ってそう一言。

 ら、ランタンのこと、だよね……?

 なんだかやけに力強く見つめられ、頬が熱くなってくる。それも真っ赤な顔の私を見て、クスクス笑っているし。

 

 その後スタッフに促され、私たちはデッキへと戻った。

 突如引き受けてしまった役目を終えて、ほっと一息つく。

 それからディナーへ向かおうかと話していたときのことだった。

 
「ねぇねぇ、あの二人見て……」


 ひっそりと聞こえてくる女性たちの声。

 思わず体が強張り、歩く速度を緩めてしまった。チラリと視線を向ければ、私と同じ年頃の二人組がはる君と私を見ていた。

 こういうときに耳に入る言葉ほど、正直いい印象はない。

 過去のクラスメイトの声が脳路を過って、心臓がバクバク鳴り出した。

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