お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 次の瞬間、差し出した手をぐいっと掴んで引かれ、そのまま強く抱きしめられた。
 ドレス越しでも伝わる苦しいほどの温もりと、トク、トク、と耳元で激しく刻まれる彼の鼓動に、頭の中が真っ白になる。


「イエス以外の答えなんて、あるわけないでしょう……っ。何度も言ってるけど、俺は、はじめから、みのりのことを逃がすつもりなんてなかったんだから」


 はる君のどこか切羽詰まった、震える声が耳に届く。

 みるみるうちに堪えていた涙が頬を伝い、心が燃えるように熱くなるのを感じた。不安だったわけじゃない。はる君なら受け入れてくれるって、ちゃんとわかっていた……それでも、心が震えるのを止められない。


「……みのりは、俺のおかげだって言うけれど、決意したのも行動したのも、みのり自身だよ。俺こそ、みのりがたくさん考えて、こうして返事をくれたことが……本当に嬉しい。ずっと待ってた。たくさん考えてくれてありがとう」


 耳元で囁かれる優しい声とともに、抱きしめる腕に少しだけ力がこめられる。
 さらに涙があふれてきて、私もはる君を力いっぱい抱きしめ返した。


「はる君……っ」

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