お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「もう、泣いて嫌がっても離してあげないから、覚悟してね」


 顎に指が触れるとともに、はる君の端整な顔が近づいてきて、そっと唇が重ねられた。

 触れ合った瞬間、心が燃えるように熱くなって、甘い熱がじんわりと体中に広がっていった。

 苦しいくらい幸せで、涙が止まらなくて……唇の温度を感じながら、身も心もっともっととはる君を求めているのがわかる。けれども、何度かしっとり重なったあと、すぐに唇は離れてしまった。


 ぁ……


 思わず、名残惜しい気持ちが顔に出てしまったのだろう。はる君がそっと私の耳元に顔を近づけ囁いた。


「……今すぐ部屋に戻ってみのりを独り占めしたいところだけど、続きはディナーのあとだね」


 ハッとした。


「そうだ、レストランに行く途中だったんだ……!」


 夕食のときに話そうと思っていたのに……つい、我慢できなかった……!


「レストランは多少前後しても大丈夫なようにお願いしてあるから、問題ないよ。でも、部屋に戻ったら、俺が満足するまで、俺の長年の想いを受け止めてね……」


 低く落とされた、甘く含みのある声。
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