お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
◇ 第九章 モデルは婚約者?
第九章 モデルは婚約者?



 船上デートから約二週間が経った。
 夏の日差しはますます強さを増し、季節は八月へと足を踏み入れていた。

 あれから、はる君との関係は正式に恋人へと変わり、以前よりもずっと甘やかされるようになった気がする。

 それまでも時間を見つけては会いに来てくれていたし、会えば恋人のようでもあったけれど……想いを伝え合った今は、さらに心の距離が近づいている気がした。


『みのり、好き、愛してる。もっと愛させて――』


 気持ちを言葉にすることも、体を重ねることも、遠慮がなくなった気がする。

 たまに加減を知らない情熱的な愛情表現に困り果てることはあるけれど(特にベッドの上で……)、それでもはる君は変わらず惜しみなく、私への愛を伝えてくれる。

 とはいえ、今はお互い仕事が忙しい。
 海外にも多くのホテルを経営するはる君は、自家用ジェットで国境を越えることもしばしばで、一週間前からも海外案件の対応で日本を離れていた。

 私も、ブライダルイベントが目前に迫り、日々その準備に追われている。グランツ・ハピネスにとっても大切なイベントだからこそ、絶対に成功させたいという想いは強くなっていた。
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