お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
「会社で話しているのを聞いちゃって、ここに来る前にネットニュースも見ちゃったの……。もちろん、メディアの話なんて、全部が本当じゃないってわかってる。はる君が私を大切に想ってくれてることも、ちゃんと信じてるの。でも――もし、はる君の立場的に、周りから写真の女性との結婚を望まれていたりしたら……。家のこととか、仕事のこととか、簡単には断れないことも、あると思う。そう思ったら……怖くなって――」


 最後まで言い切る前に、視界が滲んだ。熱いものが頬を伝い落ちていく。


「みのり――」


 泣きたくなんてなかったのに。でも、彼を目の前にしたら、不安も、怖さも、好きな気持ちも、全部もう抑えきれなかった。

 私ははる君が何かを言う前に、彼の両手を取りぎゅうっと握る。


「事情があるなら、私、一緒に考えたいと思う……。頼りないかもしれないけれど、大道寺社長に、一緒に政略結婚なんてしなくていいように、お願いするから――だから」


 一度言葉を止めて、意を決して顔をあげる。


「お願いだから、他の女性と結婚なんてしないで、はる君……」


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