お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 彼女の首には〝向坂インターナショナル・マーケティング部 早見〟という日英表記の名札が首からかけられている。本日のブライダルイベントでは進行サポートを務めていて、開始までは私の準備補助をしてくれている。


「私は、ホッとしたけどね……ほら、やっぱり素人だから、周囲の目も気になるっていうか――」
「えー! すっごく綺麗でそのドレスに合ってるのに!」


 里子の声に、思わず顔が熱くなって苦笑する。



 私の身を包むのは、フランス製のリバーレースを贅沢に使用した、七分袖のクラシカルなウエディングドレスだった。
 モデルの選定に携わっていたときから、資料でこのドレスを拝見していたが、まさか自分が着ることになるとは思わなかった。

 首元まで覆うハイネックには、細かな花の刺繍がびっしりと重なり、肩から腕にかけては透けるレースが肌をやわらかく浮かび上がらせている。
 動くたびに、繊細な光がそっと揺れた。

 ウエストはすっきりと体に沿い、そこから裾へと、やわらかなドレープがふんわりと広がっていく。
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