お別れしたはずなのに、トラウマCEOの淫らな求愛にカラダから蕩かされています⁉︎
 できるだけ目立たないようにと、シンプルであまり肌の出ないゆとりのある服ばかり選ぶようになってしまう。
 母やみさとちゃんは「もっと華やかな格好も似合うのに」とパーティーのたびに煌びやなドレスを勧めてくるけれど、どうしても着ようとは思えなかった。

 はる君とは、もちろんそれ以来会っていない。

 帰国後、突然姿を消した私をずっと心配していたと言って会いに来てくれた優梨ちゃんによると、彼は不動産事業の拠点であるニューヨーク社へ長期研修に行っていると言っていた。
 きっと、彼好みの素敵な女性を見つけて、幸せに過ごしているだろう。結婚の話が出ていても不思議じゃない。


「私ももう前に、進まなきゃね――」


 まだ誰かを好きになることは怖いけれど、せっかく優梨ちゃんが誘ってくれたのだ。いい加減、前を向かなきゃ――


 
 ◇◇◇ 

 
 そうしてひと月が経過し、四月の一週目の週末。
 あっという間に婚活パーティーの日がやってきた。
 私は高鳴る心臓を抑えながら、優梨ちゃんと会場に向かうためにホテルのロビーを歩いていた。


「みのりちゃん、緊張してる? なんだか表情が硬いよ?」
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